AI・Claudeで夢小説を書くテンプレート|感情が生きた文章を引き出すテクニック

Claudeで夢小説を書いてみたいけれど、普通にキャラ名とシチュエーションを入れるだけでは「なんか薄い」と感じたことはありませんか?

Claudeは「感情の動き」を一行添えるだけで、文章の質がはっきり変わるAIです。でもそのコツを知らずに諦めてしまう方は少なくありません。

この記事では、コピペで使えるテンプレート3選と感情描写を深める4つの伝え方、さらにChatGPTとの使い分けの基準まで丁寧に解説します。Claudeの無料版からでも、今日すぐに始められる内容です。


目次

【コピペOK】Claude夢小説テンプレート3選

Claudeで夢小説を書くテンプレートとは、「キャラ設定 + 夢主設定 + シチュエーション + ルール」の4ブロックで構成されたプロンプトのことです。

ChatGPTと同じ4ブロック構成ですが、Claudeへのプロンプトでは「感情の動き」ブロックをひとつ追加すると、文章の温度感が変わります。

プロンプトとは? Claudeへの「指示文」のこと。料理で言えばレシピです。4ブロックの情報を揃えることで、AIはキャラクターを一貫した声で再現してくれます。

テンプレート①:切ない片想いシーン

以下の設定で800字の夢小説を書いてください。

【キャラ】
名前:霧島宗介(きりしま そうすけ)
口調:「そうか」「わかった」「気にするな」「…」「行こう」「悪いな」
性格:寡黙で感情を表に出さない。でも大切な人には静かに寄り添う
特徴:黒髪、長身、幼少期の孤独な経験から、人の痛みに敏感
NGワード:大げさな感嘆詞禁止。「すごい」「最高」「やった」禁止

【夢主】
名前:△△
一人称:私
性格:明るいが、自分の気持ちには鈍感
関係性:同じクラスの幼馴染

【シチュエーション】
場所:夕暮れの河川敷
展開:△△が泣いているのを宗介が見つける→「なんでもない」と強がる△△→宗介が無言で隣に座る→「…泣いてもいい」とだけ言う
雰囲気:切ない、静かな温もり

【感情の動き】
宗介:心配しているが言葉にできない。代わりに行動で示す
△△:泣くのを我慢しているが、宗介の一言で崩れる

【ルール】
・宗介は多くを語らない。でも行動に感情が出る
・△△は「私」
・キスなし
・地の文で内面を丁寧に描写する

「感情の動き」ブロックを追加したのがポイントです。

Claudeはキャラクターの内面を書くことが得意なので、感情の方向性を伝えると、行動の裏にある心理を自然に描写してくれます。

出力例(Claudeで生成)

「なんでもないから」私がそう言っても、宗介は動かなかった。堤防に腰を下ろし、川を見ている。「…別に、急がなくていい」短く、それだけ。その声が、なぜか胸に刺さった。

※ 出力は毎回変わります。「もっと内面描写を増やして」と追加指示してみてください。

テンプレート②:ツンデレキャラ×雨の帰り道

以下の設定で800字の夢小説を書いてください。

【キャラ】
名前:橘晴人(たちばな はると)
口調:「…別に」「うるせぇ」「知らん」「お前な」「ったく」「しょーがねぇな」
性格:ツンデレ。素直に気持ちを言えないが、さりげなく助けてくれる
特徴:茶髪、少し癖毛、雨の日は機嫌が悪そうに見えるが実は好き
NGワード:「ありがとう」を自分から言わない。「好きだ」など素直な告白禁止

【夢主】
名前:△△
一人称:私
性格:天然でマイペース
関係性:隣の席のクラスメイト

【シチュエーション】
場所:学校の昇降口、雨が降り始めたところ
展開:傘を忘れた△△→晴人が「しょうがないな」と傘を差し出す→2人でひとつの傘→肩が触れる→「…寒いなら言え」
雰囲気:ツンデレ、近距離の緊張感

【感情の動き】
晴人:本当は気になっているが、素直になれない。傘を貸すことで精いっぱい表現している
△△:偶然に気づいていない天然さ。距離の近さにドキドキしている

【ルール】
・晴人の口調を守る
・△△は「私」
・キスなし
・近くにいる描写で緊張感を出す

「ありがとうを自分から言わない」のNGワードが効きます。

Claudeに「言わせない言葉」を伝えると、代わりの表現で感情を示そうとします。

そのアドリブが、ツンデレらしさを自然に生み出してくれます。

出力例(Claudeで生成)

「…傘くらい持ち歩けよ」傘の骨が、ぎこちなく私の頭上に差し出された。「別に、濡れたらうるさいから」それだけ言って、晴人は視線を逸らした。雨音が、やけに静かに聞こえた。

※ 出力は毎回変わります。「もっと緊張感を出して」と追加指示してみてください。

テンプレート③:守ってくれる騎士×ファンタジー

以下の設定で1,000字の夢小説を書いてください。

【キャラ】
名前:セシル
口調:「…あなたは」「私が守ります」「どうか、傍に」「行きましょう」「お任せを」
性格:礼儀正しく静かな騎士。感情をあまり表に出さないが、守りたい人の前では違う
特徴:銀髪、青い瞳、左頬に古傷がある
NGワード:タメ口禁止。「ねえ」「だって」など口語表現禁止

【夢主】
名前:△△
一人称:私
性格:異世界に迷い込んだ普通の現代人
関係性:セシルに命を救われた

【シチュエーション】
場所:古城の窓際、夜明け前
展開:△△が元の世界に帰れないと悟る→セシルが気づいて隣に立つ→「帰れなくても、あなたがいられる場所を作ります」と言う
雰囲気:ファンタジー、静かな覚悟

【感情の動き】
セシル:言葉は少ないが、△△の孤独が痛いほどわかる。自分も同じ孤独を知っているから
△△:帰れないことより、誰かに気づいてもらえた安堵が勝る

【ルール】
・セシルの口調を守る(丁寧語一貫)
・△△は「私」
・キスなし
・窓からの夜明けの光を情景に入れる

ファンタジーキャラは「感情の動き」に背景を足すと深みが出ます。

「自分も同じ孤独を知っているから」の一文を追加するだけで、Claudeはセシルの動機として描写してくれます。

指定しないと「主人公を守る騎士」の役割だけになりがちですが、背景があると行動に必然性が生まれます。


Claudeの文章が”感情の余白”を生む理由

Claudeの文章は、感情を「直接書かない」ところに特徴があります。

「嬉しかった」「悲しかった」と書く代わりに、「手が小さく震えていた」「視線が下に落ちた」と行動で示す。

それが「温かみがある」と言われる正体です。

私は何度かChatGPTとClaudeに同じプロンプトを入れて比べてみましたが、Claudeのほうが「感情の余白」を残した文章を出してくる印象があります。

全部書き切らない。読者が想像する空間を残してくれる。

そこが夢小説と相性がいいんだと思っています。

感情の余白とは? 読者が自分で感情を補完できる空間のこと。「彼が笑った」だけ書いて、どんな笑顔かは書かない。その空白に、読者は自分の推しを重ねます。

ChatGPTとの使い分けについては、こちらの記事も参考にしてみてください。

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テンプレートの使い方と文字数の選び方

コピペして推しの名前に書き換えるだけで、すぐに使えます。

4ステップで始める基本の流れ

  1. テンプレートをコピー
  2. 【キャラ】【夢主】【シチュエーション】を自分の推しに書き換える
  3. Claudeに貼り付けて送信
  4. 出力された文章を確認・編集

これだけです。

1
テンプレコピー
4ブロックのテンプレートをコピーする
2
推しに書き換え
キャラと夢主の設定を入力
3
Claudeに送信
そのまま貼り付けてEnter
4
出力を確認
生成された文章を読んで編集

文字数別の使い分け

文字数特徴向いている人
500〜800字1シーン完結まず試したい初心者
1,000〜1,500字起承転結あり感情の変化を描きたい
2,000字以上場面転換あり長編の1話として書きたい

最初は800字がおすすめです。

起承転結が入りつつ、編集の負担も少ない。慣れたら少しずつ増やしていけばいい。


感情描写を深める — Claudeへの4つの伝え方

Claudeに感情描写を深めてもらうには、「感情の動き」ブロックに4つの要素を入れるのが効果的です。

伝え方①:何を感じているか

「宗介:心配している」のように、キャラが今何を感じているかを明示します。指示がないと、感情描写が省略されやすいです。

伝え方②:なぜそう感じているか

「幼少期に孤独だったから」のように背景を1文足します。理由があると、Claudeは行動に一貫性を持たせてくれます。

伝え方③:どう表現するか

「感情を言葉ではなく行動で表す」「直接告白はしない」のように、表現の形を指定します。「行動で示す」と書けば、視線や手の動きや沈黙で感情を描写してくれます。

伝え方④:何を言わせないか

「ありがとうを自分から言わない」などのNGワードです。制約を与えることで、Claudeは別の表現を探します。そのアドリブが、キャラらしさを生み出します。

指示は「禁止」より「方向性」で 「感情的な表現禁止」より「感情は行動で示す」の方が、Claudeには伝わりやすい傾向があります。禁止より「代わりに何をするか」を一言添えてみてください。


Before/After — 同じシーン、ChatGPTとClaudeで比べると

同じプロンプトを入れると、文章の「間」の使い方が変わります。

「クールな彼が、泣いている私の隣に座った場面を400字で書いて」のシンプルな指示を両方に入れてみました。

ChatGPTの出力(一例)

彼が私の隣に腰を下ろした。「大丈夫か」短い言葉だったが、その声は優しかった。私は涙を拭って「うん、大丈夫」と答えた。彼が静かに微笑んだ。その笑顔が、なぜか涙を誘った。

Claudeの出力(一例)

気配がして、振り向かなかった。でも隣に重みを感じた。彼は何も言わなかった。ただ、そこにいた。しばらくして、「…急がなくていい」とだけ聞こえた。声が、低く、静かで。なぜかそれだけで、もう少し泣いていいかと思った。

  • ChatGPTは展開が速い — 「微笑んだ」まで一気に進む。読後感が明確で、テンポのいい作品向き
  • Claudeは間を大事にする — 「何も言わなかった」の沈黙が文章になる。余韻を残したい作品向き

「テンポよく読ませたい」ならChatGPT、「感情の余韻を残したい」ならClaudeが向いています。

AIによる夢小説の種類と選び方については、こちらの記事もあわせてどうぞ。

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キャラ設定の作り方(Claude向け)

キャラ設定の質が、物語のクオリティをほぼ決めます。

Claudeの場合は特に、「感情のデータ」を入れると出力が変わります。

「感情の動き方」を事前に伝える

「クール」「ツンデレ」の一言でも動きますが、感情の方向性まで入れた方が文章が豊かになります。

感情表現:
・嬉しいとき → 視線が一瞬泳ぐ。何も言わない
・怒ったとき → 口数が減る。呼び方が変わる
・照れたとき → 話題を変えようとする
・悲しいとき → 動きが遅くなる。声が小さくなる

「嬉しいとき視線が泳ぐ」の一文から、Claudeは「彼が目を逸らした」の描写を生成します。

直接「嬉しそうに見えた」と書かせないための設定です。

文体を指定するとさらに差が出る

【文体指定】
・地の文は一文を短く切る(20〜30字程度)
・感情は身体感覚で書く(「嬉しかった」より「胸が痛かった」)
・心理描写を丁寧に入れる

Claudeはこういう文体指定をそのまま守ります。

「感情は身体感覚で」の指示ひとつで、出力の質がかなり変わります。

口調パターンは5つ以上 1〜2個だと「たまたまそう言っただけ」とClaudeに解釈されます。5個あれば「このキャラは常にこういう口調だ」と一貫した声で書いてくれます。


Claudeの表現制限について知っておくこと

ClaudeにはAnthropicの利用ポリシーに基づく表現制限があります。

成人向けの性的な表現は書いてもらえません。

ただ、引っかかっても大丈夫です。

「直接描写ではなく心理描写にする」方向に切り替えると、感情的な深さは十分に引き出せます。

「唇が触れた」より「顔が近づいた。呼吸が聞こえるほどに」の方が、読後に余韻が残ることも多い。

Claudeは制限に引っかかったとき、心理描写への切り替えが特にうまいです。

「一線」問題への対処 直接的な表現で止まった場合は、「婉曲的に、心理描写で書いてください」と一言添えてみてください。Claudeは心理描写に切り替えて、感情の深い場面を書き直してくれます。

18歳未満のキャラクターの性的描写は禁止されています。

二次創作を公開する際は「AI使用・二次創作」を明記することをおすすめします。


よくあるトラブルと対処法

感情描写がうすいと感じるとき

「感情の動き」ブロックを追加するのが最初の対処です。

それでも薄い場合は、「特に〇〇のシーンの心理描写を丁寧にして」と具体的に追加指示します。

キャラ崩壊:口調がブレてしまう

5個以上の口調パターンを入れて、NGワードを明示します。

それでもブレる場合は、「前の出力の口調を維持して、続きを書いて」と追加指示します。

Claudeは連続した会話の流れを意識するので、「前の出力を参照して」の一言が効きます。

表現制限に引っかかる

「心理描写に置き換えて」「婉曲的に表現して」と一言添えます。Claudeは直接描写を避けつつ、感情の深さを維持しようとします。


よくある質問

Q. 無料版でも使えますか?

Claudeの無料版でも同じテンプレートが使えます。ただし、無料版には1日の使用回数に制限があります。

たくさん試したい場合は、Claude Pro(月額20ドル)が選択肢になります。

出力例はClaude Sonnetで生成していますが、無料版でも同等の夢小説が書けます。

Q. ChatGPTとClaudeどちらが夢小説向き?

目的によって変わります。感情描写や余韻を大切にしたいならClaude、展開の速さやプロット構成を重視するならChatGPTが向いています。

どちらも無料プランから試せるので、同じプロンプトを両方に入れて比べてみるのがおすすめです。

Q. 複数パターンを一度に生成できますか?

「3パターン書いて」と指示するだけです。

Claudeは3つのバリエーションを出してくれます。感情の動き方を少しずつ変えた設定で出すと、自分の推しに一番近いパターンが見つかりやすいです。

Q. 長編を書くのに向いていますか?

Claudeは文脈をかなり長く保持できるので、長編には向いています。

ただし会話が長くなりすぎると設定を忘れ始めることがあります。定期的に「キャラ設定を確認して、続きを書いて」と再提示するのが安定した方法です。

Q. 名前変換はどうやりますか?

テンプレートの夢主名を「△△」にしておき、Claudeに出力してもらいます。

出力後にテキストエディタで「△△」を任意の名前に一括置換すればOKです。


1本書けば、次はもっとうまくいく

最初から完璧なプロンプトを作る必要はありません。

1本書いて、「ここの口調がブレた」「感情描写がうすかった」と気づいたら、プロンプトを少し直してまた入れる。

その繰り返しで、10本書くころにはClaudeがだいぶ推しらしい文章を出してくれるようになります。

プロンプトは育てていくものです。最初の1本が、次の1本を良くしてくれます。


まとめ — 感情の余白を、自分の推しで埋めていく

テンプレートをコピペして「感情の動き」を一行添えるだけで、Claudeの文章は変わります。

まずはテンプレート①をコピペして、今日の推しとの1シーンを作ってみてください。

最初のプロンプトは不完全で大丈夫です。書き直しながら、少しずつ推しに近づけていきましょう。

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この記事を書いた人

夜野のアバター 夜野 編集長

新人賞に7回落ちて、28歳で筆を折った人。現在はフリーライターとしてビジネス記事と小説の両方を執筆している。Atelierの編集長

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