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テンプレート1つで出力がここまで変わる——3モデル比較記事
Claude Projectsを使えば、キャラクター設定や世界観を一度登録するだけで、何話書いてもClaudeが忘れずに参照してくれます。
長編小説や夢小説を書くとき、「また設定を貼り直さないといけない」。
その作業に疲れた経験は少なくないはずです。
この記事では、Projectsのプロジェクト指示とナレッジ機能を使って設定をClaudeに「記憶させる」方法を、コピペで使えるテンプレートとともにまとめました。
最後まで読めば、長編を書き続けるための環境が今日中に整います。
Claudeが設定を忘れる理由と、Projectsで解決できること
プロジェクト機能を使うと、この問題はほぼ解消されます。
ただ、なぜ設定が消えてしまうのかを最初に理解しておくと、Projectsの使い方がすんなり入ってきます。
毎回設定を貼るのは仕組みの問題だった
Claudeは、会話を重ねるほど「覚えていく」わけではありません。
普通の会話では、Claudeが参照できるのは「今開いている会話の中だけ」です。
新しい会話を始めた瞬間に、前の会話で説明したキャラ設定も、世界観も、口調の指定もすべてリセットされます。
設定を毎回貼り直すのは、Claudeの性能が低いからではなく、会話の構造上そうなっているだけです。
仕組みを理解すると、「対策」の方向性が見えてきます。
Projectsに設定を入れる方法
Claude Projectsでは、「プロジェクト指示」と「ナレッジ」の2つの要素を事前に設定できます。
プロジェクト内で会話を開くと、これらの情報が最初から読み込まれた状態になります。
毎回設定を貼らなくていい。
それだけで、長編を続けるハードルがかなり下がります。
Claude Projectsとは?基本機能を3分で把握する
Claude Projectsは、目的ごとにカスタマイズされたClaudeを作れる機能です。
「小説執筆用」「仕事用」「勉強用」のように、プロジェクトを分けて管理できます。
Projects機能はProプラン以上(月額約$20〜)で利用できます。
無料プランでは使えません。
指示でClaudeの口調と役割を固定
プロジェクト指示は、すべての会話に先立って読み込まれる「ルール集」です。
「小説の文体を崩さないで」「地の文は三人称で書いて」「キャラが怒るシーンではセリフを短くして」といった指定をここに入れておくと、会話を始めるたびに言わなくて済みます。
ナレッジでキャラ設定を資料として渡す
ナレッジは、テキストファイルやPDFをアップロードして、Claudeに参照させる機能です。
キャラクター設定シート、世界観の説明、登場人物一覧などをファイルにまとめてアップロードしておくと、Claudeがその情報を前提に話してくれます。

小説の技術を底上げする一冊
プロ作家が実践する執筆技術を、AIと組み合わせることでさらに効果的に活用できます。
小説用プロジェクトの作り方(ステップ解説)
実際にProjectsを設定する手順を順番に説明します。
難しい操作はほとんどなく、慣れると10〜15分で完了します。
まずサイドバーからプロジェクトを作る
Claude.aiのサイドバーにある「New Project」(または「プロジェクトを作成」)をクリックします。
プロジェクト名は「○○の物語(長編)」「夢小説A作品名」のように、作品ごとにわかりやすい名前にするのがおすすめです。
指示欄でClaudeの動き方を決める
プロジェクトを作成したら、「Project Instructions」(プロジェクト指示)を設定します。
ここに、Claudeへの基本ルールを書き込みます。
詳しい書き方は後半の「プロジェクト指示の設計」セクションで解説しています。
設定資料はナレッジに追加する
「Add content」ボタンからファイルをアップロードするか、テキストを直接貼り付けます。
テキストを貼り付ける場合は、1行目がタイトルとして扱われます。
キャラ名や「世界観設定」などわかりやすいタイトルにしておくと管理しやすいです。
まず試し書きで設定を確かめる
プロジェクト内で新しい会話を開き、「○○(キャラ名)の口調で自己紹介して」と試してみます。
設定通りの口調・性格が反映されていれば、ナレッジの読み込みに成功しています。
うまくいかない場合は、ナレッジのテキストが曖昧すぎないか確認してみてください。
Projectsに入れるキャラシートの書き方【テンプレ付き】
ここが一番重要なセクションです。
「ナレッジに何を書けばいいかわからない」。
そんな声をよく聞きます。
Claudeに「伝わる」フォーマットには、いくつかのコツがあります。
コピペで使えるキャラクター設定シート
以下のフォーマットをコピーして、自分の設定で埋めてください。
Claudeは箇条書きや構造化された情報を参照しやすいので、「自由文」より「項目ごとに整理した形式」のほうが精度が上がります。
【キャラクター設定シート】
■ 基本情報
・名前:
・年齢:
・職業 / 所属:
・外見の特徴(髪色・目の色・体格など):
■ 性格
・一言で表すと:
・長所:
・短所(弱点や癖):
・人への接し方(親しい人 / 初対面):
■ 口調・話し方
・語尾の特徴(例:「〜だろ」「〜ね」「〜だよ」):
・敬語 / タメ語の使い分け:
・怒ったとき / 照れたときの特徴:
・絶対に使わない言葉や表現:
■ 背景・過去
・出身 / 育ち:
・重要な過去のエピソード:
・現在の悩みやコンプレックス:
■ 主人公(夢主)との関係性
・関係の種類(幼なじみ / 先輩後輩 / クラスメート等):
・主人公への気持ち・態度:
・ふたりの間にある「秘密」や「事件」:Code language: plaintext (plaintext)
※ 出力は毎回変わります。
同じプロンプトでも微妙に異なる表現になることがあります。
世界観・背景設定をテンプレートに整理
舞台設定が複雑な作品では、世界観シートを別ファイルにするとClaudeが参照しやすくなります。
【世界観・背景設定シート】
■ 時代・舞台
・時代背景(現代 / 近未来 / ファンタジー等):
・主な舞台(学校 / 職場 / 異世界等):
・作品の雰囲気(シリアス / 甘め / ダーク等):
■ 世界のルール
・魔法や特殊能力がある場合:
・この世界独自のルール・制度:
・禁忌(やってはいけないこと):
■ 登場人物一覧
・(キャラ名): 主人公との関係・ひとことプロフィール
・(キャラ名):
・(キャラ名):
■ 物語のあらすじ(ここまでのストーリー)
・(各話のポイントを箇条書きで)Code language: plaintext (plaintext)
口調サンプルで出力精度が変わる
私が一番効果を感じたのは、「口調サンプルセリフ」を入れることでした。
設定欄に「語尾は〜だろ系」と書くより、実際のセリフを5〜10個入れたほうがClaudeは格段に精度よく再現してくれます。
感情の種類ごとにセリフを用意するのがポイントで、「怒り」「照れ」「励まし」「無関心を装う」などをカバーしておくと、どんなシーンでも一貫した口調が出やすくなります。
【口調サンプル】
(日常)
・「今日どうだった。……別に、気になっただけだ」
・「そんなに急がなくていい。こっちは待てる」
(照れ / 素直になれないとき)
・「……うるさい。黙ってろ」
・「……礼くらい言えるだろ。言ってやるから覚えておけ」
(励ますとき)
・「弱音吐いていい。聞いてやる」
・「お前が諦めても、俺はそうじゃない」
(怒ったとき)
・「どこに行くつもりだ。行くなら、俺も連れていけ」Code language: plaintext (plaintext)
テンプレあり/なしで出力が変わる
テンプレートなしとありで、どれくらい出力が変わるか確認してみます。
【テンプレートなし / 設定だけ渡した場合】
プロンプト: 「颯馬が主人公に謝るシーンを書いて」
出力例:
「ごめん、さっきは言いすぎた。怒らせたくなかったんだ」
【テンプレート + 口調サンプルあり】
プロンプト: 「颯馬が主人公に謝るシーンを書いて」
出力例:
「……悪かった。言い方が最悪だったと、わかってる。でも。お前が傷ついたのを見て、平気なわけがないだろ」
- 「絶対に使わない言葉」に「ごめん」を設定していたため、素直な謝り方が出なくなった
- 口調サンプルの「素直になれない系」セリフがトーンの基準になった
- 三人称的な距離感(「俺」視点)が維持された
※ 出力は毎回変わります。

プロジェクト指示の設計。小説専用の指示文を作る
プロジェクト指示は、ナレッジと一緒に使うことで最大の効果を発揮します。
「ナレッジには設定資料を入れる」「プロジェクト指示には執筆のルールを入れる」と分けて考えると整理しやすいです。
Claudeに役割を先に教えておく
プロジェクト指示の冒頭で、Claudeの役割をはっきり定義します。
「あなたは〇〇(作品名)の執筆アシスタントです」と書くだけで、Claudeの回答スタンスが大きく変わります。
キャラに関する質問にも、設定ファイルを参照して答えてくれるようになります。
ルールを決めると毎回言わなくて済む
執筆に関するルールをここで指定します。
「一文を短くして」「地の文は三人称限定視点で」「会話文のあとは地の文を1文入れて」のような指定は、毎回言わなくて済むようになります。
「キャラのセリフで英語を使わない」「設定にない情報を追加しない」といった禁止事項も有効です。
実際に使っている指示をシェアする
以下は、私が夢小説プロジェクトで実際に使っているプロジェクト指示の構成です。
最初は全部コピペしてみて、合わない部分だけ書き換えるアプローチが一番ラクでした。
あなたは「○○(作品タイトル)」の小説執筆アシスタントです。
ナレッジファイルにあるキャラクター設定・世界観設定を常に参照して回答してください。
【執筆ルール】
・地の文は三人称一元視点(主人公の視点)で書く
・一文は50〜80字を目安に、長すぎる文は分割する
・セリフのあとは必ず地の文を1文以上入れる
・情景描写・内面描写をバランスよく入れる
【禁止事項】
・設定に記載のない情報をキャラに付け加えない
・キャラの口調を崩さない(口調サンプルを参照する)
・ネガティブな感情表現は必ずセリフではなく地の文で表現する
【出力形式】
・シーンの執筆を求められた場合は、指示なき限り800〜1200字で出力する
・冒頭に「了解しました」等の前置きは不要。すぐに本文を書き始めるCode language: plaintext (plaintext)
ChatGPT MemoryやGPTsとの比較でわかるProjectsの強み
正直に言うと、どのツールが「最強」かは用途によります。
それでも小説執筆の文脈では、Claudeのプロジェクト機能には明確な強みがあります。
MemoryとProjectsの違い
ChatGPT Memoryは、会話の中から「重要そうな情報」を自動で蓄積する機能です。
便利なのですが、キャラクター設定のような精密な情報の管理には向いていません。
「口調の細かい違い」「関係性の繊細なニュアンス」。
この精度が安定しない点が気になります。
Projectsは、書いた通りの設定を資料として参照するので、出力の一貫性が高いです。
| 比較項目 | Claude Projects | ChatGPT Memory |
|---|---|---|
| 設定の精度 | 高い(資料参照型) | やや低め(自動蓄積型) |
| 複数作品の管理 | プロジェクト単位で可 | 一元管理(混在リスクあり) |
| 文章の質 | 流麗・情感豊か | 十分な品質 |
※ GPTsも同様のファイル参照型で設定精度は高めです。
利用プランはいずれも有料(月$20前後)が必要です。
GPTsと違い文章の手触りで差が出る
ChatGPTのGPTs(カスタムGPT)もProjectsと似た仕組みです。
知識ファイルのアップロード、カスタム指示、会話の特化。
どれもほぼ同じことができます。
決定的な違いは文章の手触りです。
2026年時点で、長編の地の文の「流れ」「テンポ」「感情描写の深さ」で、Claude Opus 4.6が最も評価が高いと創作者の間で多く聞かれます。
小説を書くAIを選ぶとき、機能だけでなく「文章の質」を判断基準に入れることをすすめています。

よくある質問
Q. Projectsは無料か?
Claude ProjectsはProプラン(月額約$20)以上で利用できます。
無料プランでは使えません。
Proプランでは使える回数・モデルの選択肢が大幅に増えるため、長編小説を書くなら有料プランを検討する価値はあります。
まず無料プランでClaudeの文章を試してから判断するのが安心です。
Q. ナレッジのファイル上限はある?
1ファイルあたり10MBまでが目安です。
プロジェクト全体では200,000トークン(日本語で約30〜40万文字相当)まで登録できます。
長編小説の設定資料程度であれば、容量を気にせず使えます。
Q. 作品ごとにプロジェクトを分ける
作品ごとにプロジェクトを別々に作れます。
「A作品プロジェクト」「B作品プロジェクト」と分けて管理すると、設定が混在する心配がなくなります。
プロジェクトをまたいで会話が共有されることはありません。
Q. 指示とナレッジの使い分けは?
「Claudeの動かし方のルール」はプロジェクト指示へ、「キャラクターや世界観の資料」はナレッジへ、と分けるのが基本です。
「Claudeに守ってほしいこと」はプロジェクト指示、「Claudeに参照してほしいもの」はナレッジ、と覚えておくとわかりやすいです。
まとめ
Claude Projectsを使えば、長編・夢小説で起きがちな設定忘れ問題をほぼ解消できます。
プロジェクト指示でClaudeの役割と執筆ルールを固定し、ナレッジにキャラシートと口調サンプルを入れる。
この組み合わせが、一番シンプルで効果的です。
何十話も書き続けても、Claudeが「あのキャラ」を「あの口調」で書いてくれる。
長編に何度も挫折してきた方にとって、これは地味に大きな変化だと思っています。
私も最初に試したとき、キャラが「ちゃんとそのキャラだった」ときの安心感に少し驚きました。
まずはひとつだけ、小さなプロジェクトを作ってみてください。
テンプレートをコピーして設定を入れて、試し書きをしてみる。
「あ、覚えてる」その感覚を掴むところから、長編を書き続ける環境が整っていきます。
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