Geminiで小説を書くなら、「役割・条件・出力形式」の3要素を構造化したプロンプトが基本です。この記事では、Geminiの文脈保持力を活かしたコピペ対応テンプレート3本と、執筆フローの全体像・出力のブラッシュアップ方法・他AIとの使い分けまでまとめて紹介します。
ChatGPTでのプロンプトをそのまま持ち込んでも、Geminiでは思ったより出力がかみ合わないことがあります。AIごとに得意な構造が違うためです。
テンプレートの[ ]を自分の設定に書き換えるだけで使えるので、まずは短編用から試してみてください。
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✦ 生成されたプロンプト
📝 このプロンプトとテンプレートの違い
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- ジャンル・シーン・雰囲気を設定
- 基本的な執筆ルール
- AIっぽい表現を避けるヒント
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- 5,000字前後の高精度出力
Geminiで小説を書くとはどういうことか
Geminiの小説プロンプトとは、Googleの生成AI「Gemini」に対して創作の指示を伝えるための構造化された文章のことです。役割・条件・出力形式の3要素を整理して渡すことで、文脈保持の強みを活かした安定した創作出力が得られます。
GeminiはGoogleが開発したAIです。
ChatGPTとの使い勝手は近いですが、小説執筆の観点でひとつ明確に違う点があります。
それは「長い文脈を保持したまま話し続けられる」ことです。
ChatGPTも十分優秀ですが、長くなると初期の設定を「忘れかける」ことがあります。
Geminiはその点でゆとりがあります。
小説を書くときの実用的な違いでいえば、「最初に世界設定やキャラクター情報をまとめて渡してから、シーンごとに進める」方法がGeminiでは特に安定しやすいです。
逆に「短い指示でとりあえず始めてみる」なら、どのAIも大きく変わりません。
自分のプロンプトスタイルがある程度決まってきたら、Geminiの文脈保持の強みを活かすようにすると書きやすくなります。
Gemini 小説プロンプト 基本テンプレート
コピペしてそのまま使えるよう、3本まとめました。
[ ]の部分だけ書き換えて使ってください。
短編用テンプレートは「感情の核」を指定すると説明くさい出力を防げる
1シーン完結の短編小説を生成するためのテンプレートです。感情描写の指示を細かく入れることで、「説明くさい」出力を減らせます。
あなたは感情描写を得意とする小説家です。
以下の条件で短編小説を1本書いてください。
【ジャンル】[恋愛 / ファンタジー / 青春など]
【主人公】[名前・年齢・性格を1〜2文で]
【舞台】[例: 秋の夕方、学校の屋上]
【テーマ(感情の核)】[例: 言い出せなかった気持ちを初めて伝える場面]
【出力の指定】
- 視点: 主人公の一人称
- 文字数: 600〜800字
- 地の文多め、会話は要所だけ
- 感情を「〜だった」で直接説明せず、動作や情景で表現するCode language: plaintext (plaintext)
出力例(ジャンル: 恋愛 / 舞台: 秋の夕方、屋上)
屋上のドアを開けた瞬間、夕日が目に刺さった。佐藤くんはフェンスに背をもたれ、スマホも見ずにただ空を見上げていた。声をかけようとして、やめた。靴のつま先だけ前に出して、また引いた。
※ 出力は毎回変わります。同じプロンプトでも異なる文章が生成されます。
キャラ設定テンプレートは「表の顔」と「裏の顔」を分けるのが核心
キャラクターの「表の顔」と「裏の顔」を分けて指定するのが、このテンプレートの核心です。Geminiは矛盾した人格を持つキャラを設定として受け取ると、後続シーンでの一貫性が上がります。
あなたは小説のキャラクター設定を作る専門家です。
以下の情報をもとに、登場人物のプロフィールを作成してください。
【基本情報】
名前: [名前]
年齢: [年齢]
外見の特徴: [1〜2点だけ]
【性格】
表の顔: [例: 明るく頼りになる、場を仕切るタイプ]
裏の顔: [例: 失敗を引きずりやすく、ひとりになると無口になる]
【物語での役割】[主人公 / ヒロイン / ライバルなど]
【出力形式】
プロフィール・口癖・よく使う動作・過去の背景エピソード1つ、の順で書いてください。Code language: plaintext (plaintext)
出力例(名前: 佐倉凛 / 年齢: 18歳 / 役割: ヒロイン)
【プロフィール】佐倉 凛、18歳。前髪を左に流す癖がある。【口癖】「別にいいけど」【動作】話しながら人差し指でテーブルをトントン叩く。【背景】中学時代に部活のリーダーを任され、試合で大敗。それ以来、頼られることを少し恐れている。
※ 出力は毎回変わります。同じプロンプトでも異なる文章が生成されます。
口癖と動作を一緒に出力させるのがポイントです。
このプロフィールを後続のシーン執筆の冒頭に貼り付けて渡す使い方が、Geminiの文脈保持の力を最もうまく活かせます。
続き生成テンプレートには「文体維持」の指示を必ず入れる
書きかけの文章を渡して、そのまま続けてもらうためのテンプレートです。文体を維持する指示を必ず入れることで、急なトーン変化を防げます。
以下の文章の続きを書いてください。
【ここまでの文章】
[前の出力か、自分で書いた文章をそのまま貼る]
【直前のシーンの状況】
[例: 主人公は相手の言葉に言い返せず、黙って立ち去ろうとしている]
【次のシーンで起こること】
[例: 相手が後を追いかけてくる]
【出力の指定】
- 前の文章と同じ視点・文体・語尾を維持する
- 文字数: 400〜600字
- 前の文章との接続を自然にするCode language: plaintext (plaintext)
出力例(直前: 主人公が黙って立ち去ろうとしている / 次: 相手が追いかける)
廊下の角を曲がろうとした瞬間、後ろから名前を呼ばれた。足が止まった。振り返らずにいようと思ったのに、体は勝手に反応した。振り向いたとき、相手の顔に見慣れない表情があって、私は何も言えなかった。
※ 出力は毎回変わります。同じプロンプトでも異なる文章が生成されます。
「前の文章と同じ文体を維持する」の指示は、続き生成のときに必ず入れてください。
これを省くと、急にトーンが変わることがあります。

Geminiを使った小説の実際の流れ
プロンプトを単体で使うより、4つのステップをつなげると出力の質が上がります。
実際に使っている流れを共有します。
キャラ設定カードを最初に作ると後続のシーンがぶれにくくなる
まずキャラ設定用テンプレート(上記テンプレート2)を使い、主要登場人物のプロフィールを出力します。
出力されたプロフィールを、手元のメモ帳やドキュメントにコピーしておきます。
キャラ設定カードをプロンプトの冒頭に貼り付けてシーンを指定する
短編用テンプレート(テンプレート1)の冒頭にキャラ設定カードを貼り付け、書きたいシーンを指定します。
具体的にはこんな形です。
【キャラクター設定】
(ステップ1で出力したプロフィールをここに貼る)
あなたは感情描写を得意とする小説家です。
上記のキャラクターを使い、以下の条件で短編を書いてください。
(以下、テンプレート1の続き)Code language: plaintext (plaintext)
設定情報を先に渡してからシーンを指定すると、キャラのブレが出にくくなります。
出力の確認は「良し悪し」ではなく「書きたかったものに近いか」で判断する
Geminiが書いてきた文章をひと通り読みます。
このとき「良い・悪い」で判断するのではなく、「自分が書きたかったものに近いか」だけを見るようにしています。
出力が説明的すぎたり文末がそろいすぎたりしていたら、次のセクションで紹介する修正プロンプトを使います。
AI出力の3〜4割を自分の言葉に書き換えると文体が馴染んでくる
AIの出力はあくまで素材です。
自分の言葉・感覚・体験の断片を乗せていく作業が、創作の核心だと感じています。

プロンプトを育てるコツ
Geminiが書いた文章が「なんとなくAIっぽい」と感じたとき、よく使う修正プロンプトがあります。
出力が説明的すぎるとき
今の文章は感情を直接説明しすぎています。
「悲しかった」「嬉しかった」のような感情語をすべて削除して、
代わりに主人公の動作・視線の動き・体の反応だけで書き直してください。Code language: plaintext (plaintext)
文末がそろいすぎているとき
今の文章は文末が「〜た」に偏りすぎています。
文末のリズムに変化をつけて、全体を書き直してください。
短い文と長い文を混ぜ、段落の長さもそろえないようにしてください。Code language: plaintext (plaintext)
修正プロンプトを使うとき、「どこが気になったか」を自分の言葉で追記するとより精度が上がります。
「全体的にAIっぽい」ではなく、「比喩が平凡すぎる」「会話のテンポが均一すぎる」のように具体化するのがコツです。
正直に言うと、AIが書いた文章をそのまま使うことは私にはほぼありません。
出力はいつも「素材」です。
Geminiが生成した文章に自分の言葉を入れ込んでいく工程は、AIの欠点を補正しているわけではありません。
自分の感性や体験の断片を文章に乗せる作業であり、そこが創作の核心です。
AIは書くスピードを上げてくれますが、書きたいものを持っているのは自分自身です。
プロンプト力を上げるガイド
プロンプトを育てる考え方と合わせて読むと、AI×小説の実践力がもう一段上がります。
Claude・ChatGPTとの使い分け
Geminiだけでなく、ClaudeやChatGPTも小説執筆に使えます。
どれを選ぶかの参考に、簡単な比較をまとめました。
| AI | 得意なこと | 向いている用途 |
|---|---|---|
| Gemini | 長い文脈の保持・設定を忘れない | 長編・世界観の広い作品 |
| ChatGPT | 会話ナチュラル・指示への応答精度 | 短編・テンポのいい対話シーン |
| Claude | 繊細な感情描写・文体の一貫性 | 情緒的な場面・文体にこだわる作品 |
判断の軸は「書きたいものの規模と感情の濃さ」です。
長編で設定が複雑なら Gemini、テンポよく短いシーンを量産したいなら ChatGPT、感情の機微を細かく描きたいなら Claude が合いやすい印象があります。

よくある質問
Q. GeminiとChatGPTで小説を書くときの違いは何ですか?
最も大きな違いは、文脈の保持力です。Geminiは1回のやりとりで覚えていられる情報量が多く、長いキャラ設定や世界観を冒頭に渡してから書き進めると、後半まで設定がぶれにくい傾向があります。ChatGPTはテンポのいい短文生成や会話シーンが得意で、短編を素早く量産したいときに向いています。
Q. Geminiで小説を書くプロンプトはどう書けばよいですか?
「AIに役割を与える→条件を箇条書きで渡す→出力形式を指定する」の3段階で書くと安定します。この記事のテンプレートはその構造をそのまま使えるように設計しています。慣れてきたら条件の細かさを自分好みに調整していくと、出力が自分の書き方に近づいていきます。
Q. Geminiの無料版でも小説は書けますか?
書けます。無料版でも短編や設定カードの生成には十分対応しています。長編の執筆を1つのチャットで続けたい場合は、文脈の上限に当たることがあります。そのときは、チャットを新しく開いて設定カードを再貼り付けする運用で対応できます。
Q. Geminiで小説のキャラがブレるのはなぜですか?
会話が長くなるにつれ、初期に渡したキャラ情報が薄まっていくためです。対策は、シーンを新しく書き始めるたびにキャラ設定カードをプロンプトの冒頭に再貼り付けすることです。毎回渡し直すのが手間に感じたら、設定カードをドキュメントに保存しておくと貼り付けがスムーズになります。
Q. Geminiで小説を長編にするにはどうすればよいですか?
「1回の依頼=1シーン」に分割して、章ごとに積み上げていくのが基本の方法です。各シーン生成前にキャラ設定カードと「ここまでのあらすじ」を渡し直すルーティンを作ると、設定のぶれを防ぎながら長編を完走しやすくなります。
まとめ
プロンプト力を底上げするおすすめ本
プロンプトの型を覚えた次は、物語構造や文章技術を知ると書けるものの幅が広がります。
Geminiの最大の強みは「文脈保持の長さ」にあります。
キャラクター設定や世界観の情報をあらかじめ渡してからシーンを進めると、後半まで設定がぶれにくい。その特性を活かすために、この記事のテンプレートではキャラ設定カードを冒頭に置く設計にしています。
テンプレートは使いはじめると少しずつ自分仕様に変わっていきます。いまだに書き直しながら使っています。
Geminiが生成した素材を手がかりに、自分の言葉をそこに乗せていく作業は、AIの欠点を補正しているわけではありません。自分の感性や体験の断片を文章に混ぜていく工程であり、その往復の中に創作の手応えがあります。書きたいものを持っているのは、自分自身です。
まずは短編用テンプレートから試してみてください。
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